Hem crossing 製法とは

突然ですが、一般的なファッション用語のHem(ヘム)ってご存知でしょうか?

このブランド名の一部であるスウェーデン語のHem《英語Homeの意味》ではなくて、「(衣服や布地の)縁、裾」を言いたかったのですが、このたび、当ブランドの独創的オリジナル製法の一つとして「Hem crossing 製法」を編み出しました。


Hemskorレザールームシューズにおいて、靴を構成する一枚革が足を包み込む際に、革ヘリ(Hem)がなんと足の裏側で十字に交差するように(crossing)ミシン縫い割り線がくるというものです。勿論、靴の製法としては御法度であり、足裏という最も体重がかかる場所にミシンの縫い目があるなんて常識外れ極まりないことでしょう。普通の靴の構成としては、靴底とそこに被さる革(アッパー)と言うふうにパーツが分かれています。


しかし、私の言いぶんとして、その革ヘリ部分を斜めに漉いて(削って)なるべく段差を無くし、横切るミシン線は足指の付け根あたりの力がかかりにくい(肌で感じにくい)位置にくるよう配慮しました。(逆に、指の付け根あたりを盛り上げてフィット感の向上を唄う意匠があります。ドイツのサンダルで有名なブランドですね)

この手法の最大のメリットとしては、一枚革で本当に(真の意味で)足をすっぽりと包み込む構造であり、上質な素材の心地良さを足全体で一体となって感じていただけます。また、一枚革は底材(クッション材・アウトソール)としっかり接着されているので、ミシンの縫い目が裂けてきたりすることはありません。


このHem crossing製法は「レザールームシューズ」で取り入れていますが、何度も試作と試着を繰り返して採用していますので、自信を持っておすすめします。是非多くの方々に履いていただきたいですし、今後の同様な新商品においてもこの製法にこだわりたいと考えています。現在、特許庁にこの意匠登録を申請中です。念のため、足裏にくるミシン線がどうしても気になる方のことも想定して、上質なヌメ革のインソール(中敷き・交換可)が標準で付いていますのでご安心ください。